タイポグラフィーや紙、製本など、ブックデザインの基本を学ぶ「共通講座」。基礎課程、専門課程の生徒に加え、08年の基礎課程受講生も参加して開催しています。今回のテーマは製本。安価で均一な仕様の書籍が増えつつある一方で、丁寧で繊細な製本の書籍も注目されています。この講義では、ドイツで製本マイスターの資格を取得された青木氏の説明を受けながら、工場見学を行いました。各工程を細かにみることで、造本表現の新たな可能性を探りました。
日時|2009年11月7日(土)12:30~15:30
会場|青木製本所
講師|青木英一

講師の青木さんが、全体の流れを説明。
断裁→折→貼込→丁合→糸かがり→均し→下固め(ボンド+遠赤外線)→三方断裁→丸み→本固め→表紙くるみ→フォーミング+いちょう入れ→カバーかけ→梱包+発送、と様々な工程を経て、印刷された紙が、本のかたちに製本されます。地味な工程も多いのですが、丈夫で美しい本を作るには、一つとして省くことが出来ません。この後、ラインに沿って、一つ一つの機械の特徴や注意点を丁寧に説明していただきました。

断裁前に、束になった用紙を左右に振ることで、紙の間に空気を入れます。

各折を一つにまとめる「丁合」後の様子。各折をまとめると、背に斜めのラインが出てきます。このラインの具合から、順番の間違え、抜け落ちなどがチェックされます。本のかたちが見えてきました。

糸かがり機

背をボンドと遠赤外線で固めた後、三方断裁。歯が触れただで、紙が裁ち落とされ、非常に鋭い切れ味。

本文をくるむ前の本表紙

背の丸み出し、本固め、表紙くるみ等の工程を経て、ほぼ完成状態の書籍。後は、カバーなど、フィニッシュの工程を待つばかり

いよいよ仕上げの段階。スリップや月報なども、機械で入れていきます

書籍は20冊ほどの単位で梱包され、納品先に発送されます。
MeMe Design School 2010