10基礎課程-1 「プロの仕事」をするための言語実践講座(講師:室賀清徳+郡淳一郎)レポート




デザインを言語化する/言語をデザインする

この講座は、編集者の室賀清徳氏、郡淳一郎氏を迎え、「書物宣伝チラシ」の制作実技課題を通して、「デザインを言語化する/言語をデザインする」ことを学んでいきました。 受講生各自は魅力を伝えたい一冊の本を選び、企画、コピーライティング、写真撮影、イラストレーションなど、チラシとして必要になる素材のすべてを制作し、1枚のチラシを完成させます。

4回の過程では、「ラフ」のチェックから「初校」「再校」、「校了」へと至る実際の編集・デザインの工程を経て、講師と生徒が密にやり取りしながら進んでいきました。

言葉とイメージの両方を構造化して相手に伝えることが,ここでいう「デザインの言語化」だといえます。"デザインという行為そのものを、世の中との関係や言葉の中で相対化していくことが大切である"との講師の言葉のもと、伝えたい内容を十分に整理し言語化するための戦略を、講師と生徒との対話を通して導きだしていく授業が展開されました。


日時|2010年4月17日〜5月22日(全4回)
会場|カルチャーサロン青山 
講師|室賀清徳+郡淳一郎 >>> 講師プロフィール


[第1回] 4/17

初回の授業では、自己紹介も兼ねて、各自がいちばん好きな印刷物を持参し、「どこが、どうよいのか」を説明するプレゼンテーションが行われました。
自分が何者なのか、およびその趣味・嗜好を他者に伝えるため、明確に言葉で表現することが求められました。



[第2回] 4/24


室賀氏、郡氏の蔵書を鑑賞と編集・デザイン・出版概論の講義。
はじめに室賀氏から、『Typographische Gestaltung』『うろつき夜太』『全宇宙誌』など、当時の技術的な制約の中での制作にまつわる話を交えて紹介されました。続いて郡氏は、主に1930年代の日本の限定版出版の本が多数紹介され、また現在の出版、流通、消費のシステムが作られるまでの経緯とこれからの在り方が話されました。



後半は、課題「書物宣伝チラシ」に対して各人が制作してきたラフを発表。両氏による講評が行われました。



[第3回] 5/8

前講義の際に提出した「ラフ」へのコメントをもとに各人が制作してきた「初校」に対して、講師による校正が行われました。言葉による説明とイメージによる表現の両方を用いて、最終的なデザインを構造化し、それぞれが選んだテーマを明確に相手に伝えることが求められます。
また、メーリングリストを介して、授業外でも講師・生徒間の積極的なやり取りがなされました。


[左]チラシの構成から、コピーの言い回しまで、具体的な赤字が入ります。
テーマに選んだ本の魅力は何なのか、チラシを通して伝えるべきポイントを明確にさせていく作業でした。
[右]生徒同士による意見交換も積極的に行われました



[第4回] 5/22


課題の最終プレゼンテーション。
「初校」の赤字、さらに「再校」を経て、「校了」に至るプロセスを、各個人がプレゼンテーション。各段階における講師との対話や制作までの紆余曲折など、興味深いエピソードが話されました。その後、講師による講評及び生徒間による質疑応答が行われました。



各段階を経て、ひとりの作品がダイナミックに変化していく様子。
メインコピーやイラストレーションがブラッシュアップされ、明快で力強い表現になっていきます。

学校事務局

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