MeMe Design School 2014  授業風景

2014年度の授業の様子を、写真とともにダイジェストで振り返ります



デザインベーシックコース1 タイポグラフィとレイアウトの基礎|秋山伸+白井敬尚+イエン・ライナム[全4回]
秋山さんは欧文書体と和文書体の歴史について、白井さんは欧文書体を中心に活字の歴史について、イエンさんは自国のデザイン状況や自身の活動について話し、タイポグラフィや文字組のことなど、それぞれの講師の視点を踏まえて包括的に学ぶ講義となりました。文字のスペーシングや誌面のレイアウトなど、3人の先生から出されたそれぞれの課題の講評も行われました。









デザインベーシックコース2 色彩と印刷|古平正義+株式会社山田写真製版所[全4回]
初回に、古平さんの制作物や山田写真製版所で作られたポスターや書籍を元に、印刷・デザインの話がされました。課題は、写真を必ず使用するという条件付きで、実在する書籍の表紙をデザインし、先生方との講評を重ねながら精度を上げてきます。印刷のことや、写真を使用したデザインにおけるタイポグラフィについて学ぶ授業となりました。









デザインベーシックコース3 写真の読み方|飯沢耕太郎+鷹野隆大[全4回]
はじめに鷹野さんの作品を軸に、撮影物と対峙するときの考えや手法などの話が、講義形式で行われました。また、自分をさらけ出すというテーマで、20枚の組写真で自己紹介をすることが課題で課せられました。それを通して、最終課題では、「はだか」をテーマに、ひとりひとりがそのテーマを解釈して撮影してきた写真を講評する授業になりました。









デザインベーシックコース4 体験とリフレーミング|山崎和彦+田中良治[全3回]
物事の見方を変えることを「リフレーム」といいます。山崎さんと田中さんによる、考え方のリフレーミングを目指した講義では、エクスペリエンスマップの作成や、即興の書体づくりなどが行われました。最終課題では、自分がこれまでに制作した中での最高傑作(ミームに限らず)をプレゼンするという課題で、生徒や講師の前で発表が行われました。











デザインベーシックコース5 装丁とブックデザイン|有山達也+名久井直子[全4回]
生徒のみなさんが一人一人、実際に誌面を編集、デザインし、一つの冊子を完成させました。テーマは「めし」。自分の思い出の中にあるご飯をテーマに、取材、撮影、執筆も行い、先生方とのやりとりによって、精度を上げていきます。その過程を通して、共同でものを作り上げる楽しさを体験する授業になりました。











デザインベーシックコース6 アートディレクションの力 ポスターをつくろう|副田高行+安藤隆[全4回]
アートディレクターの副田さんと、コピーライターの安藤さんを迎え、広告制作とアートディレクションの持つ力について学びました。今回の授業では「東京オリンピックのロゴマークとポスターをつくる」をテーマに、4回を通して、一つのポスターのデザインをブラッシュアップさせ、完成まで仕上げる授業になりました。











デザインベーシックコース7 イメージの奇想天外|祖父江慎+特別招聘講師[全3回]
祖父江さんの今回の授業は、自分を語る言葉を3回の授業を通して考えるものになりました。初回では自分の「これは負けない好き」を1分30秒で語るがテーマになり、即興で考えた自己紹介を生徒の前で発表します。祖父江さん自身のデザイン思考法も話された後、最終回では、特別講師として招かれたしりあがり寿さんの前で、再び自分の好きを発表します。











ブックデザインコース1 タイポグラフィとレイアウト|鈴木一誌[全5回]
タイポグラフィとその基盤となるグリッドシステムを学ぶ授業。身近なもののグリッドを割り出す試みから、切り貼りで行う広告、書籍、辞書などのレイアウト演習まで、即興的に行う小さなワークショップの数々を通して、体感的にレイアウトの基本を身につけていきました。











ブックデザインコース2 デザインを知る、デザインを書く|室賀清徳[全3回]
自らの思考や感覚を言語化することを通じて、デザイナーが自分の頭で考え、行動していくための基礎体力を養うことを目標とする授業。『アイデア』編集長の室賀さんによるデザイン概史のレクチャーを踏まえ、各自が特定の書物のデザインを題材に論評し、プレゼンテーションを行いました。











ブックデザインコース3 ウレシイ編輯, タノシイ設計. |羽良多平吉[全5回]
羽良多さんを講師に迎え、組版・文字組について、実践的なことも交えながら解説されました。北園克衛『圓錐詩集』を題材として、受講生それぞれの視点で詩を読み解き、まずは紙の上に文字を切り貼りするというアナログの作業を行い、題字も手書きしました。毎回の授業で経過を発表し、ブラッシュアップを重ね、最終的にはデジタル作業に移行し、冊子を作り上げました。











ブックデザインコース4 言葉から図へ|中野豪雄[全5回]
中野さんを講師に招き、目に見えない情報構造を可視化する「ダイアグラム」をテーマにした講義となりました。感情、気温、時間などの情報をある尺度に基づいて視覚化し、共有することを目標にしました。好きな本を1冊選び、その本の内容の適切な情報を抽出しダイアグラム化する過程を、制作を通して学びました。











ブックデザインコース5 ブックデザイン思考論|戸田ツトム[全3回]
これまで手がけてこられた数々のブックデザインを紐解きながら、戸田さんのデザイン思考について講義されました。ひらがな、色、アートなど、それぞれに対して独自の視点と哲学を持つ戸田さんの思考に触れ、受講生それぞれが自分の思考に立ち返る授業となりました。









ブックデザインコース6 新ブックデザイン考 牛若丸の本を作ろう|松田行正+米澤敬[全5回]
こだわりが光る書籍を世に送り続ける松田さんと、工作舎編集長の米澤さんを共同講師に迎え、出版レーベル「牛若丸」流の書籍づくりを、印刷・製本、出版のシステム、編集術などのレクチャーを通して、立体的に学びました。並行して取り組んだ、絵本を題材とした「記号絵本」を制作する課題では、即興的なワークショップを経て、最終回に完成品を提出。個性的な成果物が揃いました。













共通講座1 アジアのデザイン原理を話そう|杉浦康平
アジア図像研究の第一人者として知られ、その革新的なブックデザインとタイポグラフィで、国内外に大きな影響を与えてきた杉浦康平さん。この講座では、身近な「紙を折る」ことから感じる宇宙、「漢字」の成り立ちや可読性について、西洋との対比から見るアジアの図像や文様など、数多くのスライドや写真を交えながらレクチャーが行われました。











共通講座2 かたちと身振り|向井周太郎
宇宙と生命の生成リズム、生命の誕生、模倣としての生命の再生プロセスが秘められている「身振り」。この講義では、「デザインを"生知としての根源"から考える」をテーマに講義が行われました。「向井周太郎 世界プロセスとしての身振り」展や、コンクリート・ポエトリーについて、またドイツのフュンフェルト市で行われた町中でのコンクリート・ポエトリーの展示など、さまざまな事例を取り上げ、レクチャーが行われました。









共通講座3 デザインの問題を話そう|中垣信夫
当校代表の中垣自身の「体験的日本デザイン史」、デザインが社会で果たすべき役割、合理的仕事術などについて中垣が話すとともに、現在のデザイン環境の問題点についての意見交換の場が設けられました。









共通講座4 マイスターの製本講座|青木英一
ドイツで製本マイスターの資格を取得した青木さんが代表を務める、松岳社(株)青木製本所を見学する課外授業です。青木さんの説明をもとに、実際の製本工程の現場を、間近でみることができます。









共通講座5 印刷の知識|凸版印刷株式会社
この講座では、凸版印刷株式会社の工場に訪れ、印刷の基本的な仕組みから、オフセット・グラビア・活版各方式の特徴まで、レクチャーと見学で立体的に学びました。



共通講座6 和紙の未来を考える|小川町和紙体験学習センター
和紙づくりで有名な埼玉県の小川町和紙体験学習センターにて、和紙の原料づくりを学ぶとともに、紙すき体験を行いました。また、和紙を含めた紙メディアの将来についてセンター長の高野さんが講義を行いました。













公開シンポジウム Art→Design 北川フラムさんの活動からデザイナーは何を学べるのか|北川フラム+児島やよい
年一回、一般の聴講者が参加できるシンポジウムを開催しています。2014年度は、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」や「瀬戸内国際芸術祭」のディレクターで知られる北川フラムさんと、キュレーター・ライターの児島さんを招き、北川さんの活動が具体的にどのような考えから生まれたのかを北川さん自身に話してもらいました。また、ものづくりに関わる者が、今後どのような考えもとに、活動を続けるべきかを話し合う場となりました。











特別講座 インフォグラフィックス 地図をつくろう|森田喬+水谷一彦(株式会社平凡社地図出版)+中垣信夫[全4回]
特別講座とは、本校受講生以外の方にもご参加いただける、短期プログラムです。本校以外の参加者が受講することで、いっそう多様な背景を持つ方々の出会いの場となることを願い、実験的に開催しています。2014年度は、ジャック・ベルタンに師事し、地図表現分野研究の第一人者である森田喬さん、地図を専門とした株式会社地図出版の水谷一彦さん、当校代表の中垣信夫を講師として、インフォグラフィックス・地図を学ぶ講座を行いました。森田さんは『図の記号学』を中心に地図表現について解説され、毎回各講師から世界各国のさまざまな地図の紹介がなされ、インフォグラフィックスの基本から、応用、実践までを学びました。中垣は、社会問題を題材としたインフォグラフィックスや、身近な地下鉄路線図や地図などを取り上げ、インフォグラフィックスと社会との関わり、果たすべき役割について講義しました。毎回の授業と並行して、受講生は各々が取り組みたいテーマを決めて実際にインフォグラフィックス・地図の制作に取り組みました。最終授業では、完成品のプレゼンテーションが行われ、バリエーション豊かな成果物が揃い、活発な意見交換が行われました。


























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