4. イベント・講義レポート

特別講座は通常の授業と異なり、一般の人も参加することができる短期集中型の講義です。 今秋、ミームデザイン学校では2つの特別講座を開催しました。 杉浦康平先生『「一即二即多即一」をデザインする』、木本圭子先生『「動きの設計」ワークショップ』です。 それぞれの講座の様子を、写真とともに振り返ります。



杉浦康平 「一即二即多即一」をデザインする(写真左)
日時|2013年9月26日〜10月20日(全3回)
会場|青山ブックスクール
講師|杉浦康平 >>> 講師プロフィール

木本圭子 「動き」の設計 ワークショップ(写真右)
日時|2013年10月12日〜11月16日(全5回)
会場|青山ブックスクール
講師|木本圭子 >>> 講師プロフィール



12月1日の共通講座では、大阪を拠点に活動するタイポグラファー/デザイナーのヘルムート・シュミットさんをゲストに、雑誌『アイデア』編集長の室賀清徳さんを聞き手にお招きしました。
1942年にオーストリアで生まれ、ドイツで植字工としての訓練を積んだのち、スイス・バーゼルでエミール・ルーダーに学んだシュミットさんは、60年代の初来日以来日本とヨーロッパ各国を行き来し、国を越えた活動を続けています。その足跡と独自のデザイン哲学を伺いました。
共通講座は、ミームデザイン学校在校生だけでなく卒業生も自由に参加できる単発の講座です。

日時|2012年12月1日(土)12:30-15:30
会場|青山ブックスクール
講師|ヘルムート・シュミット+室賀清徳  >>> 講師プロフィール


講師がいま話したい〈デザインの問題〉をテーマにする、専門課程「デザインの問題について話そう」。鈴木一誌さんをお迎えして9/29に開催されたこの講座では、鈴木さんが80-90年代にかけてお仕事をともにしてきた元平凡社の名編集者、二宮隆洋さんについて、縁の方々にお話しいただきました。
二宮さんは『西洋思想大事典』『中世思想原典集成』「ヒストリー・オブ・アイディアズ」「ヴァールブルク・コレクション」をはじめとする特色ある人文書を数多く手がけましたが、今年春に逝去されました。この日は、二宮さんがご自身の企画の欠くべからざるパートナーとしてきた、デザイナーの鈴木さん、戸田ツトムさん、詩人の中村鐵太郎さんによって、二宮さんの残した仕事を2012年の現在から照射するとともに、20世紀末の日本のブックデザインを再考する機会となりました。

日時|2012年9月29日(土)12:30-15:30
会場|青山ブックスクール小教室
講師|鈴木一誌  >>> 講師プロフィール
特別講師|戸田ツトム、中村鐵太郎





2012年9月8日、コミュニティデザイナーの山崎亮さんと、編集家・プロデューサーの紫牟田伸子さんをお招きし、
公開シンポジウム「地域におけるデザインとコミュニケーション」が行われました。
さまざまなテーマが展開されたシンポジウムから、印象に残った言葉をピックアップしてレポートします!

■山崎亮さん、紫牟田伸子さんの詳しいプロフィールはこちら

■シンポジウムの開催概要はこちら


木本圭子さんをお迎えした公開授業〈「動き」の設計〉がApple Store, Ginzaで行われました。
コンピュータを駆使した数理的な手法の造形で知られる木本さん。講座では、自身の作品や美術大学での学生作品を解説しながら、これまで実験を繰り返してきた様々な「動き」の表現手法についてお話しいただきました。
当日は受講生以外に一般の方も数多く来場され、普段よりも幅広い業種の方々にご参加いただく機会となりました。

日時|2012年6月23日(土)16:00-17:30
会場|Apple Store, Ginza
講師|木本圭子(アーティスト/デザイナー)



韓国・ソウルで、東アジアの「紙」を通じたネットワークについての新たな可能性を探るイベント
《Paper Road,紙的想像の道》展が開催されました。


韓・中・日・台湾の約100名にも及ぶグラフィックデザイナーによる、ポスター、書籍、紙を使ったプロダクトの展示が行われた、大規模な展覧会。日本からは、勝井三雄氏、鈴木一誌氏、山口信博氏、松田行正氏、ミルキィ・イソベ氏、祖父江慎氏、といったミームの講師陣も作品を出展しました。またミーム代表の中垣は、各国からパネリストを招き、5月7日に行われたシンポジウムにも参加いたしました。
今回は、この展覧会と、シンポジウムの様子を少しご紹介したいと思います。
イベントの詳細はこちら:「Paper Road official web site」



日時|2011年12月3日(土)
会場|青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山
特別招聘講師|呂敬人、金炅均、鈴木一誌、松田行正、有山達也、室賀清徳、中垣信夫 →講師プロフィールはこちらから

12月3日に行われた公開シンポジウム「語る、交わる、日中韓デザインの未来形」は、中国からは呂敬人氏、韓国からは金炅均氏を招き、日中韓それぞれのデザインを知る上で、大変有意義な場となりました。生徒を含めて約120人の方が来場し、これまであまり知る機会のなかった、中国、韓国のデザインの歴史に触れ、3国それぞれの特徴、または共通項を発見する機会となったのではないでしょうか。ミームデザイン学校では今後もこの課題に取り組んでいきたいと感じています。


アフターレポート(前編)12/10up!
アフターレポート(後編)12/16up!

 →シンポジウムの詳細はこちら:「語る、交わる、日中韓デザインの未来形」
 →配布資料(PDF版)のダウンロード:『日中韓デザインの未来を描く』(A5判, 24ページ, 5.3MB)



「オブジェとしての本」を考える
松田行正先生をお迎えした、専門課程のこの講座では、「オブジェとしての本をつくる」という課題が6週間にわたって行われました。生徒はそれぞれ既存の本から任意に一冊を選び、その内容、あるいはその本が元来持つ魅力や世界観を表出させ、ひとつの「オブジェとしての本」を完成させます。それぞれ、力強いメッセージが表現された、面白い本、美しい本、また独創的な形の本など、バリエーションに富んだ作品が生まれる結果となりました。
ここでは、最終日に行われた講評会の様子を中心にご紹介していきます!

日時|2011年4月16日〜6月11日(全6回)
会場|カルチャーサロン青山 
講師|松田行正 >>> 講師プロフィール
  [特別講師]米澤敬 氏(工作舎編集長)、佐藤雅洋 氏(三永印刷)



講師の岩井俊雄さんは、メディアアーティストとしての作品や「TENORI-ON」などの商品開発で知られるとともに、近年は、ベストセラーの絵本「100かいだてのいえ」により、新たな層のファンを獲得し続けています。先端技術を駆使したアート作品やプロダクトと、子供たちに人気の絵本。同じ作者から生まれたとは思えないほどの振り幅を持っているかのようですが、すべての作品は、同じ考え方に基づいて創り出されているといいます。

それは、対象の本質にどれだけさかのぼれるか、そして自分自身の根源にどれだけさかのぼれるかを、発想の根本に据えているということ。対象の本質にさかのぼれば新しいアイディアが生まれ、アイディアが記憶や体験に結びついていれば、独創的で強いものになる可能性がある......。このことは、狭義的なデザインに留まらず、あらゆる創造的行為に通じる、考え方のエッセンスといえるかもしれません。

講座では、ジグソーパズルを生産・販売する株式会社やのまん代表取締役社長、矢野成一さんを共同講師としてお招きし、新しい発想によるジグソーパズルの制作に取り組みました。
岩井さんは、2Dでありながら、手で触れて組み上げていくジグソーパズルには、2Dの制作物(=グラフィックデザイン)にさまざまな角度からアプローチして作り上げていくデザイン作業との共通点があるといいます。あまりにもおなじみの玩具であるジグソーパズル。その魅力の本質はどこにあるのか、自分自身の根源的な興味・嗜好をひもときながら再発見していきます。

日時|2011年5月28日〜6月25日(全4回)
会場|カルチャーサロン青山 
講師|岩井俊雄+株式会社やのまん 矢野成一 >>> 講師プロフィール


特別講座開催さる! 杉浦康平 「発想力と表現力」
西洋と東洋のデザイン思考を統合する独自の技法で、日本のみならず世界に影響を与え続けているデザイナー、杉浦康平氏による特別講座が、2010年10月9・11・16日の3日間行われた。 杉浦氏が受講者ひとりひとりの課題作品を詳細に講評する、貴重な機会となった。

日時|2010年10月9日〜10月16日(全3回)
会場|カルチャーサロン青山・国際文化会館
講師|杉浦康平 >>> 講師プロフィール


この講義では、社内にデザイナーを持つ新潮社より、装幀部の大森賀津也氏、黒田貴氏を講師に迎え、新潮社の本づくりにおける姿勢・方法論を学びました。企画・編集・コスト管理からの視点にも深く考慮しながら、短編小説集の装幀を完成させます。

課題となったのは既に新潮社より出版されているエンターテイメント小説のスピンオフ作品の装幀をデザインをすること。平均的な価格内で収めるための資材選びや造本設計から、普段は編集者の領域であるテキスト部分(タイトル、帯の文章など)も自分達で決定するため、全体的な『本づくり』を考える課題となりました。

日時|2010年6月12日〜9月4日(全6回)
会場|カルチャーサロン青山 
講師|新潮社装幀室 >>> 講師プロフィール


杉浦康平氏のもとで学んだのち、それぞれの道でデザインの実践を積み重ねてきた鈴木一誌氏と中垣信夫。グリッドシステムを活用したレイアウト、タイポグラフィなど、両講師が、長きにわたる取り組みのなかで得た方法論を実践的に語る講座です。授業は、講義と短いワークショップとを織り交ぜながら進みました。

デザインの基礎をいかに学びとるか。自分ならではの方法論としていかに発展させていくか。ふたりの豊富な経験談のうちに、そうした問いのヒントが垣間見える授業となりました。

日時|2010年5月29日〜6月26日(全4回)
会場|カルチャーサロン青山 
講師|鈴木一誌+中垣信夫 >>> 講師プロフィール



デザインを言語化する/言語をデザインする

この講座は、編集者の室賀清徳氏、郡淳一郎氏を迎え、「書物宣伝チラシ」の制作実技課題を通して、「デザインを言語化する/言語をデザインする」ことを学んでいきました。 受講生各自は魅力を伝えたい一冊の本を選び、企画、コピーライティング、写真撮影、イラストレーションなど、チラシとして必要になる素材のすべてを制作し、1枚のチラシを完成させます。

4回の過程では、「ラフ」のチェックから「初校」「再校」、「校了」へと至る実際の編集・デザインの工程を経て、講師と生徒が密にやり取りしながら進んでいきました。

言葉とイメージの両方を構造化して相手に伝えることが,ここでいう「デザインの言語化」だといえます。"デザインという行為そのものを、世の中との関係や言葉の中で相対化していくことが大切である"との講師の言葉のもと、伝えたい内容を十分に整理し言語化するための戦略を、講師と生徒との対話を通して導きだしていく授業が展開されました。


日時|2010年4月17日〜5月22日(全4回)
会場|カルチャーサロン青山 
講師|室賀清徳+郡淳一郎 >>> 講師プロフィール

写真・映画への深い理解と思想を併せ持ち、多くの素晴らしい写真集を手がけている鈴木氏。8回のワークショップを通して、グリッドシステムを用いた実践的なレイアウトなど、写真の価値を最大限に引き出す造本設計を学びます
日時|2009年11月14日〜2月6日(全8回) 
会場|カルチャーサロン青山 
講師|鈴木一誌 >>>講師プロフィール 
 


人間は必ずしも外界の情報を正確にみている訳ではありません。私たちが理解するのは、視覚でとらえたものを記憶や主観と結びつけ、脳で解釈した結果だからです。本講義では、五感の中でも現代人が第一義的に信用している「視覚」の不思議にスポットを当て、デザインへの応用可能性を探究します。デザイナーの勝井三雄氏と認知心理学者佐藤隆夫氏が、それぞれの立場から様々な研究事例、歴史上の代表作品、自身の作品等を紹介し、また実習課題を通して「形」と「色彩」の魔術を楽しみます。
日時|2009年11月14日〜12月12日(全4回) 
会場|カルチャーサロン青山 
講師|勝井三雄+佐藤隆夫 >>>講師プロフィール 


タイポグラフィーや紙、製本など、ブックデザインの基本を学ぶ「共通講座」。基礎課程、専門課程の生徒に加え、08年の基礎課程受講生も参加して開催しています。今回のテーマは製本。安価で均一な仕様の書籍が増えつつある一方で、丁寧で繊細な製本の書籍も注目されています。この講義では、ドイツで製本マイスターの資格を取得された青木氏の説明を受けながら、工場見学を行いました。各工程を細かにみることで、造本表現の新たな可能性を探りました。
日時|2009年11月7日(土)12:30?15:30
会場青木製本所
講師青木英一


自ら出版社「牛若丸」を運営するデザイナーの松田行正氏。「book shop M」を立ち上げて販売まで行なうデザイナーの町口覚氏。また自身で企画制作をしながら流通させる「ユトレヒト」代表の江口宏志氏の三者を迎え、公開講座を開催しました。各パネリストによる簡単なプレゼンテーションの後、活動を始めた動機、現状、そして「本」の魅力やセルフパブリッシングの可能性について、司会のテザインジャーナリスト・藤崎圭一郎氏の進行により、ディスカッションを行いました。客席にも、セルフパブリッシングを実践している方々が多数来場し、質疑応答は予定時間をオーバーするほど、活発な意見交換の場となりました。

日時|2009年10月31日(土)18:30?20:30
会場|青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山
講師|松田行正 (グラフィックデザイナー/牛若丸出版主宰)町口覚 (アートディレクター/マッチアンドカンパニー主宰)江口宏志 (Utrecht[ユトレヒト]代表)   司会| 藤崎圭一郎 (デザインジャーナリスト)


タイポグラフィーや紙、製本など、ブックデザインの基本を学ぶ「共通講座」。基礎課程、専門課程の生徒に加え、08年の基礎課程受講生も参加して開催しています。今回は、紙の歴史、特性、使い方など、紙の基礎知識を総合的に学ぶ講義。珍しい紙、紙の原料となる素材など、様々なサンプルに触れその魅力や可能性を感じることで、より創造的な制作活動へとつながる知識を身につけてもらうことが狙いです。

日時|2009年10月31日(土)12:30?15:30
会場|竹尾見本帖・本店
講師|竹尾



日時| 2009年1月17日(土)18:00?20:00
会場|  青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山
主催|  ミームデザイン学校事務局
講師|  有山達也[グラフィック・デザイナー]
井口典夫[青山学院大学教授]
榎本了壱[プロデューサー]
勝井三雄[グラフィック・デザイナー]
古平正義[グラフィック・デザイナー]
左合ひとみ[グラフィック・デザイナー]
佐藤隆夫[東京大学大学教授]
鈴木一誌[グラフィック・デザイナー]
祖父江 慎[ラフィック・デザイナー]
田中 亮[編集者]
凸版印刷[グラフィック・アーツ・センター]
野村喜和夫[詩人]
中垣信夫[グラフィック・デザイナー]
松田行正[グラフィック・デザイナー]
山口信博[グラフィック・デザイナー]
ほか 50音順敬称略



2008年度ミームデザイン学校の授業最終日を数週間後に控えたこの日,次期2009年度の授業に向けて公開講座が青山ブックセンターにて開かれました。
ミームの08年度講師と在校生徒の他,09年度新講師の古平氏・榎本氏、入学希望の一般参加の方にもお集りいただいた。上はその会場風景。席を円周上に配置し、講師陣と在校生・一般参加の方が分隔てなく入り交じり,いっしょに一つの輪をつくった。ミームデザイン学校のこれまでとこれから新年度の授業について皆さんで話し合っていただきました。



日時|2008年6月28日
会場|Apple Store,Ginza
特別招聘講師|木本圭子[現代美術作家、ERATO合原複雑数理モデルプロジェクト技術員]
協力|青山ブックセンター


◎ごあいさつ

珍しい物を見たり聞いたりすると,何年か長生きできる相だが,木本さんの「動きの設計」を拝見して,もう数年寿命が延びたと言えるほどに驚嘆するとともに,それは私を未来に向かわせる力なのだと感じた.
デザイン界を未来に向かわせるには,その時代の先端科学や思想・芸術にもっと敏感になることが必要だと感じている.デザイナーは,私が感じたような驚きを,どんどん自分に取り込んでいって欲しい.
ミームデザイン学校も,珍しい物を見たり,聞いたり,作ったりしながら,豊かな感性と理論的思考を持って,次の時代を切り拓く若者を育て上げてゆきたい.

中垣信夫


















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