公開シンポジウムレポート
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日時=2008年6月28日 特別招聘講師=木本圭子[現代美術作家、ERATO合原複雑数理モデルプロジェクト技術員] 場所=アップルストア・銀座 3F 主催=ミームデザイン学校 後援=青山ブックセンター 木本圭子 [現代美術作家、ERATO合原複雑数理モデルプロジェクト技術員] 木本圭子(Kimoto Keiko) ◎現代美術作家,ERATO合原複雑数理モデルプロジェクト技術員。 多摩美術大学テキスタイルデザイン科卒業。 1988年頃からコンピュータを使った数理的な手法による造形を始める。1997年頃から,さらに一歩進んで,動的表現を探る制作を手掛けている。 現在,独立行政法人科学技術振興機構 ERATO合原複雑数理モデルプロジェクトに参加し研究活動を行っている。東京都写真美術館,MIKAGARALLY(ニューヨーク),Australian Centre for the Moving Image(メルボルン),ミラノサローネ,トヨタ館,等で作品発表。 2006年度第10回文化庁メディア芸術祭アート部門大賞。著書に「imaginary・Numbers」(2003年工作舎)。現在、ICC(Inter Communication Center) 「OpenSpace2008」にて作品「多義の森」を展示(2009年3月8日まで) |
講義概要
| 動きとは,作動するシステムである. (まずここから始めようと思う.表現者にとっては,まず動きの構成や制御が手に入ることから真のディスカッションに進めるものと考えるからである.) 表現世界は常に動きの表現を開拓してきたが,直接時間を扱える視覚メディアが出現する以前は主に「見える」ことからのアプローチであった.しかし,動きとはシステムである.生成変化の「システム」を構築すること.これは視覚表現における大きな未開の領域ではないだろうか.そして,変化の記述を構築してきたのは科学の世界である.そしてその最も「基礎」の部分は全ての領域に共通する認識から成っている普遍的な思考である.視覚表現者にとっても身近な視点が多くあると考える. 動きの設計とは,即ち変化の設計である.今回はその変化の可視化の手法をいくつか提案する.視覚表現者にとって慣れた幾何曲線を時間の関数と捉えることから運動を眺めると,形からは直接見えなかった「速度の変化」のリアリティが生まれる. ここを起点にダイナミズムの世界に近づいていくことにする. 木本圭子 珍しい物を見たり聞いたりすると,何年か長生きできる相だが,木本さんの「動きの設計」を拝見して,もう数年寿命が延びたと言えるほどに驚嘆するとともに,それは私を未来に向かわせる力なのだと感じた. デザイン界を未来に向かわせるには,その時代の先端科学や思想・芸術にもっと敏感になることが必要だと感じている.デザイナーは,私が感じたような驚きを,どんどん自分に取り込んでいって欲しい. ミームデザイン学校も,珍しい物を見たり,聞いたり,作ったりしながら,豊かな感性と理論的思考を持って,次の時代を切り拓く若者を育て上げてゆきたい. ミームデザイン学校代表 中垣信夫 →当日初公開された動画の一部[quicktime/40MB] →配付資料のダウンロード[A4/4P/950KB] →参加者の感想 |
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会場の様子
| 当日は立ち見の人が出るほどの盛況ぶり.講師の鈴木氏・勝井氏・山口氏・野村氏にもご参加いただいた. | ![]() |
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| 中垣による当校の紹介.スライドショーで今までの授業風景を流しながら,活動を報告.その後,自然界の「形」「動き」の美しさや,それらを自らの作品の中に創り出した木本氏の素晴らしさについて熱く語る. | ![]() |
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| 木本氏.高度な講義内容ながら,砕けた雰囲気で作品の仕組みをご解説いただいた. 作品制作に必要なアプリケーションは,最新のMacBook Pro に標準でインストールされている.操作も比較的容易.「あとは,本人が興味を持ちさえすればすぐにでもできる.自分だけが楽しんでいるのは実にもったいないので,もっとおもしろい作品を若い人たちに作っていってほしい」と木本氏は語る. |
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| 基礎的でシンプルな点運動が,複雑な表現の根幹となっていることを,実際の製作過程を実演しながら解説.言葉が分からないながらも,迫力の映像に,思わず足を止める外国人観光客も見られた. | ![]() |
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| 質疑応答の様子.デザイナー,アーティスト,建築家,科学者,様々な分野の参加者から,レベルの高い質問をいただいた. →参加者の感想 |
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